ビットコインは一時82,026ドルまで上昇し、8.2万ドル台を突破。その後は8.1万ドル台で推移し、世界的な市場の不確実性が高まる中でも底堅さを示した。主要暗号資産は概ね高値圏を維持し、ソラナやドージコインなどのアルトコインが短期的な上昇を主導した。
マクロ経済要因による圧力が強まる中でも、暗号資産市場は比較的安定を保っている。原油価格の上昇、米国債利回りの上昇、そしてイランを巡る地政学リスクの再燃が株式などのリスク資産に影響を与える一方、デジタル資産は大きな調整を回避している。
ビットコインは火曜日のアジア時間に約8.1万ドルで取引され、直近の上昇分の大半を維持した。アルトコインではソラナが約2%上昇し、ドージコインも同様の伸びを記録。BNBは1.7%上昇して662ドル、XRPは0.9%高の1.46ドルとなり、イーサリアムは0.8%下落した。
投資家のMichael Burry(2008年の金融危機を予測したことで知られる)は、株式市場の過度なバリュエーションに警鐘を鳴らした。彼によれば、Nasdaq 100は現在、利益の約43倍で取引されており、歴史的水準を大きく上回っている。
バリー氏は現在の市場環境を「事故直前の現場」に例え、極めて過熱した状態にあると指摘。特にPhiladelphia Semiconductor Indexが3月末以降で約70%上昇している点を挙げ、AI関連への過度な期待が相場を押し上げていると分析した。
さらに、高成長テック企業の利益見通しは50%以上過大評価されている可能性があるとし、利益確定やエクスポージャー縮小を投資家に促した。
一方、原油価格は1バレル105ドルを突破。Donald Trumpがイランとの停戦に疑問を示したことで、ホルムズ海峡の供給リスクが長期化する懸念が高まった。
こうした動きは世界の金融市場にも波及した。アジア株は直近の高値から下落し、欧州および米国の先物も軟調に推移。S&P500は6週連続の上昇で過去最高値を更新していたが、ここにきて勢いに陰りが見えている。
現在、市場の焦点は米国のインフレ指標に移っている。予想を上回る結果となれば、高金利長期化観測が強まり、株式や暗号資産に下押し圧力がかかる可能性がある。一方、弱い結果であれば、リスク資産の上昇余地がさらに広がる可能性がある。
ビットコインが重要な価格帯を維持していることは強さの表れだが、マクロリスクの高まりとバブル警告の中で、今後はボラティリティの拡大が警戒される。
Market Commentary 2026-05-18