韓国の主要株価指数であるコスピは金曜日、序盤の上昇を打ち消し、8,000ポイントを一時的に上回った後に1.35%下落した。米国と中国によるハイレベル協議の2日目が注目される中、アジア太平洋市場全体も軟調に推移した。
下げは地域全体に広がった。韓国の小型株指数コスダックは2%下落し、日本の日経平均株価は0.9%安、TOPIXはほぼ横ばいだった。オーストラリアのS&P/ASX200は0.25%下落。香港のハンセン指数は0.39%下げ、中国のCSI300は横ばいで取引を開始し、市場の慎重な姿勢を示した。
コスピの最近の上昇は主に大型テクノロジー株に支えられており、特にサムスン電子は時価総額が1兆ドルを突破したことで注目を集めた。今月初めには、同指数は初めて7,000ポイントを超え、セクターの強い勢いを示していた。
しかし、この上昇は市場の集中リスクへの懸念も高めている。サムスン電子とSKハイニックスの2社で、5月のコスピ全体の42%以上を占めており、人工知能や半導体関連銘柄への依存度の高さが浮き彫りとなっている。
投資家心理は、米中協議によって貿易や技術輸出を巡る緊張が緩和されるとの期待に支えられていた。特に半導体メーカーやAI関連企業にとっては重要な要素である。ただし、協議が明確な成果を示さないまま進んでいるため、不透明感は依然として残っている。
サムスン電子の株価は、労働組合が賃上げ交渉の再開に前向きな姿勢を示したことを受けて1%下落した。交渉は6月初旬以降に再開される見通しである。一方、台湾を巡る緊張など地政学的リスクも引き続き市場の重しとなっている。
対照的に、米国市場は上昇した。ダウ工業株30種平均はシスコシステムズの好決算を背景に再び50,000ドル台を回復。S&P500とナスダック総合指数も上昇し、いずれも過去最高値を更新した。
今後の見通しとして、アジア市場は引き続き地政学的動向や政策シグナルに敏感に反応する可能性が高い。テクノロジーセクターが成長を支える一方で、市場集中リスクや世界的な緊張の高まりがボラティリティを高める要因となりそうだ。
Market Commentary 2026-05-18