米ドル指数(DXY)は、主要6通貨に対するドルの動きを示す指標で、前日の小幅な下落の後、月曜日のアジア時間に98.10付近で推移し、上昇基調を維持しました。
ドルの強さは、世界的なリスク回避の高まりの中で支えられています。その主な要因は、米国とイランの間で高まる地政学的緊張です。最近の動きでは、Donald Trump とイラン当局が互いの最新の和平提案を拒否し、中東紛争の短期的な解決への期待が後退しました。報道によると、トランプ大統領はイランの提案を「完全に受け入れられない」として拒否し、ワシントンの強硬な姿勢を示しました。
一方、イラン国営メディアは、テヘラン側の対応がレバノンを含む複数の戦線での敵対行為の終結や、重要な海上輸送ルートの安全確保といった、より広範な地域的課題に焦点を当てていると伝えました。ただし、それらのルートをどのように、いつ再開・確保するのかについての具体的な詳細は明らかにされていません。
中東情勢を巡る不透明感の継続と、米国とイランの間の脆弱な停戦状態は、世界の金融市場に慎重なムードをもたらしています。その結果、投資家は安全資産へと資金を移しており、米ドルへの需要が高まっています。この傾向は、特にリスクセンチメントに敏感な主要通貨ペアに対して、短期的な圧力となる可能性があります。
また、ドルは最新の労働市場データにも支えられています。Bureau of Labor Statistics が発表したデータによると、4月の非農業部門雇用者数(NFP)は11万5千人増加しました。これは3月の18万5千人からは減速したものの、市場予想の6万2千人を上回る結果となりました。
さらに、失業率は4.3%で横ばいとなり、市場予想と一致しました。雇用の伸びにやや鈍化が見られるものの、労働市場全体は依然として安定していることを示しています。
総じて、地政学的緊張の高まりと堅調な経済指標の組み合わせが、米ドルの強さを支えています。リスクセンチメントが依然として不安定であり、世界的な不確実性が続く中、ドルは引き続き安全資産としての需要を集める可能性があります。
Market Commentary 2026-05-18