Philadelphia Semiconductor Indexは前日も上昇し、17営業日連続高となった。これは過去最長の連騰記録であり、従来の記録(2014年の15連騰)を上回る。通常は8〜9連騰で失速する傾向があり、今回の上昇は例外的。
チャートは急角度で上昇しており、今回の主役はIntel。株価は急騰し、予想PERは94倍と指数構成銘柄の中で最も高い水準で、過去10年平均の約5倍に達している。
2025年9月にはDonald Trump政権が89億ドルを投資し、約10%を保有する最大株主となった。これは対中競争やAI覇権、国内半導体強化を背景とした戦略的投資。その後、NVIDIAが約4%、SoftBank Groupも出資し、合計約200億ドルの資金が流入。財務強化と負債削減に寄与した。
株価は2024年安値から+278%上昇し、時価総額は2,000億ドル超。2026年Q1決算は市場予想を上回り、売上は+7%以上増加。AIデータセンター向けサーバーチップ需要が成長を支えている。
戦略面では、AIチップ競争とファウンドリ事業拡大の二軸を推進。NVIDIAとの提携(カスタムx86 CPU共同開発)は重要な成長ドライバーと見られ、Microsoftも総額150億ドル規模の契約を締結したと報じられている。
テクニカル分析
日足では、9月16–17日のギャップ(政府・NVIDIA関与発表)が依然として明確で、その後は上昇チャネル内で推移。1月21日の上抜けは短命に終わり、3月30日の下抜けもフェイクとなり、そこから強い上昇へ転じた(40.58ドル → 70.26ドル、+73%)。
現在の価格帯は過去のサポート・レジスタンス(2021年・2023年)に対応。基本シナリオは短期的な過熱後の調整または保ち合い。持続的な上昇には、47.75〜59.50ドルのチャネル内への回帰が重要。このゾーンには21日(57.05)・50日(50.28)移動平均も位置する。
現水準での新規参入は、歴史的水準と比較して高バリュエーションを受け入れる必要がある。
Market Commentary 2026-05-19