アジア株式市場は4月27日(月)、週初から堅調なスタートとなり、日本と韓国の主要指数が過去最高値を更新した。上昇の背景には、Nasdaq CompositeおよびS&P 500が直近で史上最高値を更新したことによる米株の強いモメンタムがあり、特にテクノロジーおよびAI関連セクターへの信頼感を押し上げた。一方で、原油価格の上昇や米国とイラン間の地政学的緊張が依然として市場の上値を抑制しており、米株先物はアジア時間帯でほぼ横ばいとなった。
韓国のKOSPIは半導体株の上昇を主因に+2.3%上昇し、過去最高値を更新。SK Hynixは6%以上上昇して最高値を記録し、Samsung Electronicsも+2.5%上昇した。指数は過去1週間で約5%上昇しており、堅調な半導体決算とAI関連需要への期待が支えとなっている。
日本のNikkei 225も最大+1.6%上昇し過去最高値を更新した一方、TOPIXは+0.7%とやや穏やかな上昇にとどまった。市場はBank of Japanの金融政策決定を注視しており、政策金利は0.75%で据え置かれる見通し。今後のフォワードガイダンス、特にインフレ圧力を背景とした利上げ示唆の有無が焦点となっている。
一方、株式市場の強さとは対照的に、原油価格の上昇が市場心理を抑制している。Brent Crudeは1バレルあたり107ドルを上回る水準で推移しており、米国とイラン間の交渉停滞による供給懸念が背景にある。ホルムズ海峡における輸送混乱も懸念されており、エネルギー供給への不安が強まっている。
さらに、Donald Trump大統領がイランとの対話再開を目的とした外交イニシアチブを中止したことで、交渉の停滞が一層明確となった。
アジアの他市場ではまちまちの展開となり、Shanghai CompositeおよびHang Seng Indexはほぼ横ばい。シンガポールのStraits Times Indexは-0.5%、オーストラリアのS&P/ASX 200は-0.2%と小幅下落した。一方、インドのNifty 50先物は+0.1%と小幅上昇した。
今後の注目点としては、Federal Reserveの金融政策決定および、Alphabet Inc.、Microsoft、Amazon、Meta Platforms、Appleといった米主要テック企業の決算発表が挙げられる。これらは今後数日のグローバル市場の方向性を左右する重要な材料となる見通し。
Market Commentary 2026-05-19