ビットコインはアジア時間の取引で約81,000ドル付近を推移し、過去24時間では小幅に下落したものの、週間では依然として堅調な上昇を維持しています。イーサリアムも下落し、2,330ドルを下回りました。一方、ドージコインは直近の二桁上昇の反動で主要銘柄の中で最も大きく下げました。
一時的な調整にもかかわらず、主要アルトコインの一部は底堅さを見せています。XRPは1.41ドル付近で安定し、BNBは小幅に上昇。ソラナは引き続き上昇トレンドを維持し、リスク資産への需要の強さを背景に週間での上げ幅を拡大しました。
アナリストは、この動きは直近の急騰後の健全な調整であり、トレンド転換ではないと見ています。市場参加者は、依然として強いモメンタムの中で、ビットコインが主要なレジスタンス水準をどう突破するかに注目しています。
停戦期待で世界の株式市場は過去最高を更新
暗号資産市場の一服は、世界の株式市場が過去最高値を更新する中で起きました。米国とイランが約10週間続いた対立の終結に向けた提案を協議しているとの報道があり、地政学リスクの後退期待が投資家心理を押し上げました。
アジア市場が上昇を主導し、日本の日経平均株価は取引時間中の最高値を更新。韓国市場も大きく上昇し、時価総額でカナダを上回り、世界第7位の株式市場となりました。企業決算が予想を上回ったことから、テクノロジー株が特に強い動きを見せました。
米国市場でも、S&P500構成企業の多くが予想を上回る決算を発表し、ウォール街の上昇基調は継続。堅調な企業業績と利下げ期待の高まりが、世界的な投資家心理を支えています。
商品市場では、米・イラン合意への期待から原油供給の安定化が意識され、ブレント原油は上値が抑えられました。一方、金価格は利下げ観測とインフレ鈍化期待を背景に上昇を続けています。
機関投資家の需要がビットコインの強気見通しを支える
市場関係者は、ビットコインが約83,300ドルに位置する200日移動平均線という重要なテクニカル水準に近づいていると指摘しています。この指標は長期トレンドの判断材料として広く注目されており、今後の方向性を左右する可能性があります。
直近の上昇を受けて、83,000ドル付近では短期的な利益確定売りが出る可能性もありますが、市場構造は依然として強気です。特に、機関投資家の参入拡大が相場の支えとなっています。
ステーブルコインの動向も強気シグナルの一つです。テザーの時価総額は過去2カ月で大きく増加し、以前の資金流出から一転して、新たな資金流入が市場に入っていることを示唆しています。
機関投資家の関与もさらに進んでいます。Morgan Stanleyは、規制の進展に伴い、将来的に米国の銀行がビットコインをバランスシート上で保有できる可能性を示唆しました。同社は年内に暗号資産関連サービスの拡充も計画しています。
また、Western Unionは国際送金の効率化を目的に、ソラナのブロックチェーン上で独自のステーブルコインを発行しました。これは伝統的な金融機関とブロックチェーン技術の融合が進んでいることを示しています。
さらに、大口のイーサリアム保有者は積極的な買い増しを続けており、投資会社BitMineは3週連続でETH保有量を増加させました。これは暗号資産市場の長期的な成長への信頼を裏付けています。
短期的には調整局面にあるものの、強い機関投資家の需要、流動性の改善、そして良好なマクロ環境を背景に、ビットコインは今後数週間で85,000ドルに向けて上昇する可能性があると見られています。
Market Commentary 2026-05-18