アジア太平洋市場は木曜日、強い上昇で取引を開始し、日本と韓国の株式が過去最高値を更新した。前日の米国市場での上昇を受けたもので、Donald Trump大統領によるイランとの一時停戦延長や、堅調な米企業決算がリスク選好を支えた。
しかし、このポジティブな流れは長続きせず、市場は反落。米国がアジア海域で複数のイラン産原油タンカーを拿捕したとの報道を受け、中東情勢の長期化および緊張激化への懸念が高まり、投資家心理は急速に悪化した。
タンカー拿捕で不透明感拡大
海運および安全保障関係者によると、米軍は少なくとも3隻のイラン船籍タンカーを拿捕し、インド、マレーシア、スリランカ周辺の重要海域から退去させた。この動きに先立ち、イラン海軍はStrait of Hormuzでコンテナ船2隻を拿捕したと発表している。
一連の動きは、供給網の混乱と地政学的リスクの長期化への懸念を強め、市場心理を圧迫している。
停戦延長に疑問
今週初め、トランプ大統領はテヘラン内部の意見対立を理由に停戦を2週間延長すると発表した。また、Asim MunirおよびShehbaz Sharifからの要請も影響したとされる。
停戦はイランが統一提案を提示するか交渉が終了するまで維持される見通しであり、米国は引き続き港湾封鎖を継続。ただし、イラン国営メディアは交渉への不参加を報じており、先行き不透明感は強い。
主要指数は反落
Nikkei 225は一時60,013.98の史上最高値を記録後、利益確定売りで-1.20%下落。KOSPIも6,538.72の高値後に-0.74%と反落した一方、Kosdaqは+0.58%と上昇を維持。
オーストラリアのS&P/ASX 200は-0.88%、香港のHang Seng Indexは-1.12%、中国のCSI 300は-0.79%、インドのNifty 50は-0.62%と、地域全体で軟調な動きとなった。
原油価格は上昇継続
地政学リスクの高まりを受け、West Texas Intermediateは+1.60%の92.96ドル、Brent Crudeは+1.28%の101.91ドルへ上昇し、供給懸念を反映した動きとなっている。
Market Commentary 2026-05-19